

院長:木村 俊之

医師:木村 一紀
二人の医師に、出会いや医療への想いなどを対談形式で語っていただきました。
ぜひご覧ください♪


一紀先生のご出身はどちらでしょう?

鳥取県の田舎町の出身です。人口8000人程度の小さな町でした。

ここ和木町と雰囲気が似ているかもしれませんね。一紀先生とは同じ姓なので、よくご兄弟ですか?と言われますよね(笑)しかし実は一紀先生とは血縁関係はありません(笑)

お二人の、お医者さんになられたきっかけを教えてください。

私はやはり父の影響が大きいです。(故木村直躬名誉院長 令和元年9月逝去)和木町から日本初の生体肝移植を主導した全国的に有名な医師でしたので、尊敬していましたね。

私は理由が2つあります。一つは幼少時代の環境です。私が生まれ育った近隣には診療所が一つしかありませんでした。そこは内科、小児科をはじめ、すべての疾患を診る総合診療所で、院長先生は小さなころからの憧れでしたね。もう一つは漫画の影響です(笑) スーパードクターKやブラックジャックという作品で、医師に対する憧れを強くしました。

かっこよかったですよね! 私も大好きでした!

では、木村医院のような町のかかりつけ診療所が理想という…

ええ、やはり自分の生まれ育った環境の影響もあり、和木町でかかりつけクリニックとして存在している木村医院のような診療所で働けたらいいな、という憧れがずっとありました。

一紀先生のご専門は何ですか?

総合診療の専門医です。わかりやすく言うと、どんな病気でも診察するかかりつけの専門医です。プライマリケアという、すべての病に苦しむ患者さまを最初から診る診療科を学生時代から目指していました。患者さまを全人的にみることが私の理想です。

一紀先生は自衛隊出身だそうですね。

そうです。高校卒業後に一般部隊へ入隊し、合計5年間勤務しました。

自衛隊時代は大変だったでしょう。

確かに楽ではありませんでした(笑) しかし規律を重んじる自衛隊の厳しい環境で自分を磨くことが出来、大変に貴重な5年間でした。ただ、自衛隊が本当に自分に合っているかどうか疑問があり、最終的には辞職しました。その後は…、予備校の講師をしていました(笑)

いろいろな経験をされましたね。

楽しく講師をしていたのですが、自分の担当した生徒さんが次々に志望大学に合格してゆくのを見て、自分自身の幼いころの『医師への憧れ』を思い出したのです。そこで、医学部への再受験に挑戦し、28歳で鳥取大学医学部に合格しました。

素晴らしい!!


院長と一紀先生は親族ではないと伺いましたが、お二人の出会いのきっかけを教えてください

一紀先生がお医者さんになって3年目に隣町の広島西医療センター(木村医院の隣町大竹市にある総合病院)に総合診療医として赴任されました。ある日、私が救急患者さまを広島西医療センターに救急搬送したところ、担当してくれたのが一紀先生だったのです。その時の一紀先生の対応は私にとって一生忘れられないものでした。

とてもよい対応だったのですね。

本当にあの時のことは忘れられません。救急車で運ばれた患者さまを一紀先生が診察され、その結果をすぐに私に電話してくれました。患者さまの状態、自分の診断などを電話で丁寧に伝えてくれ、今後の治療方針についてかかりつけ医である私にわざわざ相談してくれたのです。この対応には本当に驚きました。

通常ではそのような対応ではないのですか?

救急車を受けた直後の一番忙しいタイミングで、わざわざ紹介元に電話をして報告してくれたのは、私の医師人生の中でも一紀先生が初めてです。一紀先生の地域のかかりつけ医を大切にする姿勢や、医療に真摯に向き合い、患者さまに心から寄り添う姿勢に大変感動しました。

恐縮です(笑)

当時はまだ実際にお会いしたことはありませんでしたが、このたった1本の電話がきっかけで「木村一紀」という名前が私の心に深く刻み込まれました。その後、知り合いの医療関係者に一紀先生のことを聞くと大変評判の良い医師であることが分かり、いつかぜひ一緒に働きたいという思いがありました。

当時はまだお会いしたことがありませんでしたね(笑)

初めてお会いしたのは、それからずいぶん経ったのちでしたね(笑)そのとき二人で、近い将来一緒に働きたいねという話で盛り上がりました(笑)


一紀先生から見た木村医院の印象は如何ですか?

医療環境が整っており、非常に働きやすいです。まず事務・看護などのコメディカルスタッフですが、非常に優秀な方が多いと感じています。血液培養や特殊検査など、難しい要求をすることもありますが、快く迅速に対応してくれています。そして次に、なんでも気軽に相談できる環境があります。総合診療医は救急も担当しますが、総合病院勤務だと医師がたった一人になってしまう場面が多くあります。今までは迷ったことをすぐに相談することが難しい環境でした。しかしこちらの木村医院では俊之先生がいつも傍にいらっしゃるので、判断に迷うことや疑問に思うことをすぐに相談できることがとても有難いです。また、スタッフと医師との距離が非常に近く、いつでも意見交換できるという点も素晴らしいと思います。

私としても、総合診療の専門家としての知識や経験を豊富にお持ちの一紀先生が一緒に働いてくださることに心強さを感じています。

いまは故木村直躬名誉院長が診察されていた患者さまも引き継いで診察させて頂いています。先日のことですが、ある患者さまが診察にいらっしゃいました。その方は診察室にお入りになり、私が診察する前に“黙祷”をされたのです。その理由をお伺いすると、「私は名誉院長先生に命を救ってもらったから」、とおっしゃるのです。多くの患者さまから故名誉院長先生のお話を伺いますが、和木町の皆さまの心の支えであったことが伺えます。私も名誉院長先生の志を引き継ぎ、守っていけたらと考えています。

うれしいお言葉ですね。有難うございます。

その他に木村医院の魅力として、地域のお子さまの成長を見守ることができる、ということもあります。ご家庭の皆さま全員のかかりつけ医として、お子さまやお孫さまの成長をそばで見守ることが出来るのは本当にやりがいのある仕事だと思っています。

私で4代目になる木村医院です。一紀先生と一緒に守っていきたいと思います。

最後にお二人のご趣味を教えてください。

いろんな記事や取材で答えていますが、私はサッカーが趣味です。正確にはミニ・サッカーであるフットサルですが、地元広島では社会人チームのキャプテンを務めています!

昔はロードバイクでのサイクリングやゴルフ、登山など沢山の趣味をしていました。いまの趣味は家族で旅行することです(笑)

ご家族を大切にされる一紀先生らしいですね(笑)一紀先生のような人間的に温かみのある方と一緒に、この木村医院で働けることは私の幸せです。これからもどうぞよろしくお願いします!

どうぞ宜しくお願い致します!
