兄の話 ②
前回に引き続き兄のお話です。
さて、若手の循環器内科医としてニューヨークに渡った兄ですが、
まずマンハッタンのど真ん中にある
レノックスヒル病院(Lenox Hill Hospital
www.lenoxhillhospital.org/ )
という病院に就職しました。
(歌手のビヨンセさんが出産したことで知られるニューヨークの超一流病院です。)
ここで兄がすごいのは、いわゆる研究員として「留学」したのではなく、
バリバリのメディカルスタッフとして一般病院に勤務をしていたところです。
当時の兄の賃金は決して高いものではなく、
狭いワンルームのアパートに家族3人で暮らしていたのを覚えています。
信じられない話ですが、黄色人種として人種差別を受けることは日常茶飯事であったと言います。
度重なるストレス、過労…
ついには職場で倒れて集中治療室に担ぎ込まれた事もありました。
アメリカの一流施設での単身武者修行には、想像を絶する苦労があったことでしょう。
そんな苦労を乗り越え、渡米2年目からは米コロンビア大学メディカルセンターに移籍、
(オバマ大統領も卒業された、アメリカが誇る名門大学です)
以後2年間、世界中の循環器内科医が集まる超一流の環境で心臓カテーテル検査にのめり込む日々を送っていました。
現在の兄のカテーテル技術はここで磨かれていったものと思います。
数々の業績を残して帰国した後は、日本有数の心臓疾患専門病院である
豊橋ハートセンター(https://www.heart-center.or.jp/index.html)
循環器内科部長として勤務、
そして現在は、出身地である広島の循環器専門病院
せのお循環器内科・心臓血管外科(http://www.senoo-junkanki.gr.jp/)
院長として活躍しています。
現在も世界中を飛び回り、活躍する兄・・・
その姿を見ていると、弟としていつも尊敬しつつも負けられない気持ちが沸いてきます!
これからもがんばってください!
私も自分のフィールドで全力を尽くします!!