新しいC型肝炎治療薬が承認されました

平成28年9月28日 MSD株式会社(本社:東京都千代田区、以下MSD)が経口のC型肝炎治療薬である「エレルサ®錠50mg(一般名:エルバスビル、以下エレルサ®)」および「グラジナ®錠50mg(一般名:グラゾプレビル水和物、以下グラジナ®)」の製造販売承認を取得しました。

「エレルサ®」および「グラジナ®」は、ジェノタイプ1型のC型肝炎患者さま(代償性肝硬変患者を含む)を対象とするNS5A阻害剤 (エレルサ®)とNS3/4Aプロテアーゼ阻害剤 (グラジナ®)です。これら2種類の経口抗ウイルス薬を1日1回併用内服することで、約96%の患者さまに効果を認めています。

この内服薬は慢性腎臓病を合併した患者さま(人工透析中の患者さま)にも安全に使用できるのが特徴で、これらの疾患をお持ちの方に対する治療効果は99.1%(115/116例)に達しました。

日本におけるC型肝炎の患者さんは、肝炎症状のないキャリア(持続感染者)を含めると150万〜200万人いると推測されています。また、日本の肝がんによる死亡者数は1975年以降急増しており、2013年には約3万人が死亡し、肺がん、胃がんに次いでがん死亡の第3位となっています。また、肝がんの原因の約80%はC型肝炎ウイルス由来であることがわかっています。

今回の新薬の登場で、ジェノタイプ1型のC型肝炎患者さまに対する治療の選択肢がさらに広がりました!

(※写真はイメージです)

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治療内容に関する詳しいご説明や、この治療を受けることができる方、出来ない方(治療の適応)についてのご説明は、当院を受診された際に詳しくご説明を申し上げます。

どうぞ、C型慢性肝炎でお悩みの方はお気軽に当院までお越しください。